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■仕様
ブランド:Fire-Maple
モデル :FMS-117H
材質 :チタニウム、アルミニウム、真鍮(黄銅)
サイズ :展開サイズ: Φ145 * 75mm、 収納サイズ: Φ75 * 89mm
重量 :135g
火力 :2800W
内容 :本体、マニュアル(中国語、英語、日本語)、収納袋
生産 :中国
■特徴
◇FMS-117Hは、FMS-117Tに予熱機能を追加した上位モデルになります。
FMS-117T:重量98g、予熱機能無し(チタン)
FMS-117H:重量135g、予熱機能有り(チタン)
FMS-118 :重量146g、予熱機能有り(ステンレス)
◇低温環境の火力低下
液化ガスは、気温が低下すると気化しにくくなりガスカートリッジ(OD缶、CB缶など)内の気圧が低下することでガスストーブの火力が低下し使えなくなることがあります。また液化ガスが気化する時に気化熱によりガスカートリッジが冷却されることも火力低下の原因の一つです。
◇火力低下には、以下のような対策があります。
- 寒冷地仕様のガスカートリッジ(沸点が低い燃料イソブタン、プロパンなどが混合されているもの)を使用する。
- ガスカートリッジに保温カバーやブースター(ガスカートリッジを微加熱)を取り付けて気化を促進する。
- 予熱機能を搭載しているストーブを使う。
※低温環境の火力低下対策詳細は、別記事「OD缶→CB缶変換アダプタ」参照
◇予熱機能について
常温下で液化ガスが気化するのは、ガスカートリッジ内部でバルブから気化ガスとして出ます。予熱機能は、液化ガスを液体のままストーブへ供給しバーナーヘッドの近くに設置されている予熱管を火で熱し液化ガスを気化し燃焼させる仕組みです。このため使い始める時に予熱管が火で熱せられていないと液化ガスが液体のまま噴出する危険性があることを理解した上で使用手順を遵守する必要があるストーブです。アウトドアでは、気温低下に伴い熱源確保の重要性が増してくるためこの機能の必要性が高まります。
※予熱機能については、別記事「予熱機能付きガスストーブ運用について」参照
◇ランニングコスト
寒冷地仕様ガスカートリッジは、常温仕様ガスカートリッジと比較すると高価で取り扱う店も少なく、予熱機能を搭載しているストーブを選択することで入手が容易な常温仕様ガスカートリッジを低温下で使えランニングコストを低減できるメリットがあります。デメリットとしては、ストーブメーカー指定以外のガスカートリッジを使用することで生じる故障や事故の保証を得られなくなる可能性があることです。
◇分離型ストーブのメリット
1.安定的な設置
ガスカートリッジの上部に直接取り付けるタイプのストーブも多数販売されていますが、ガスカートリッジ分五徳の高さが上がり大きめのクッカーを置いた時に不安定になるためガスカートリッジ底部にスタビライザーを取り付ける必要があることです。アウトドアでは、不整地で凸凹した場所も多く安定的な設置が重要な要素です。分離型ストーブは、広く展開する五徳と三脚を備え低重心で安定的に設置することができガスカートリッジ底部に取り付けるスタビライザーの必要性がないメリットがあります。
2.熱源から燃料を分離
ガスカートリッジ(OD缶、CB缶など)には、以下の様な注意書きがあります。
「絶対に40度以上になる場所で保管又は使用しないで下さい。高温になると爆発する恐れがあります。」
ガスカートリッジ上部に直接取り付けるストーブでは、熱源が近接しておりストーブ接続部からの熱伝導や燃焼ガスからの輻射熱がガスカートリッジに伝わることが懸念されます。またクッカー内部の水や調理物が吹きこぼれてガスカートリッジにかかることも懸念されます。分離型ストーブは、熱源(ストーブの火、クッカー内の沸騰した水や調理物など)と燃料(ガスカートリッジ)をガス供給チューブで分離でき安全性と安心感を得られるメリットがあります。
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