OD缶→CB缶変換アダプタ


■カセットボンベのここが重要! OD缶CB缶変換アダプタの種類

以下の動画は、記事を再編集したものです。(一部内容は異なります)



■ガスカートリッジの接続規格の違い

下の左側の画像がOD(OutDoor Bombe)缶のストーブ接続形状で、右側の画像がCB(Cassette Bombe)缶のストーブ接続形状です。


■屋外用ストーブの接続規格

下の画像で屋外用ストーブの接続形状は、OD(OutDoor Bombe)缶専用に作られておりCB(Cassette Bombe)缶の屋内用カセットコンロの接続形状では接続できないことが分かります。


■OD缶→CB缶変換アダプタの種類

下の画像では、大別して4種類のOD缶→CB缶変換アダプタを紹介しています。これらを使うことで屋外用ストーブでCB缶を使用することができます。


■使用例

1.スタンド型OD缶→CB缶変換アダプタ(KOVICA)の使用例が下の画像です。(CB缶分離型のスタンド型OD缶→CB缶変換アダプタも販売されています。)

スタンド型OD缶→CB缶変換アダプタ以外2~4の使用例が下の画像です。

2.OD缶→CB缶変換アダプタ フラットタイプ(California Patio)

3.OD缶→CB缶変換アダプタ(Sherry)

4.回転防止足付OD缶→CB缶変換アダプタ(ONE ROAD)

CB缶を縦置きした場合は、ストーブの位置が高いため三脚型スタビライザーを装着していますがクッカーをのせると不安定になるため実用的ではありません。またCB缶が横置き仕様設計であるため縦置きで使用すると危険ですし、CB缶を横置きにした場合でもCB缶が回転すると液化ガスが液体のまま流れ出す危険があります。

※実際にCB缶をJETBOILで使用時に液化ガスが液体のままバーナーヘッドから流れ出し炎上しクッカーのネオプレンカバーが焼け使えなくなり交換したことがあります。ガスの流量調節つまみをOFFにしても流れ出た残留液化ガスが全て気化し燃焼し尽くすまでタイムラグがあり、すぐに消火しないのでストーブやCB缶の故障による操作不能を疑いパニックになりがちですが焦らず冷静に対処する必要があります。


■CB缶の仕組、構造、注意点

CB(Cassette Bombe)缶の仕組、構造、注意点については、一般社団法人日本ガス石油機器工業会の以下の動画で詳しく説明されているので少し長いですが参照してみて下さい。


■OD缶→CB缶変換アダプタ使用時の注意点まとめ

  • CB缶へ液化ガスの再充填は、行わない。
  • CB缶の接続部の切り欠きは、必ず上向きで使用する。※
  • CB缶は、横置きし水平に設置する。


※CB缶が回転し接続部の切り欠きが横や下向きにならないよう以下の回転防止足付OD缶→CB缶変換アダプタを使用したり、強力磁石でスタンドを自作するのも良いかもしれません。


■CB缶を使うメリット、デメリット

屋外用のOD缶があるのになぜ、屋内用のCB缶を屋外で使用するのかについてメリットとデメリットを以下の表にまとめます。

*1 評価は、個人的で大まかな参考情報に過ぎません

   メリット:○ デメリット:☓ 僅差:△

*2 2017年10月22日Amazonで簡易リサーチ

*3 CB缶を使用時の低温対策については、後記します


■ガスの性質

*1 日本LPガス協会の「◎LPガスの性質 物性一覧」より数値を引用。

*2 ノーマルCB缶のブタンは、10℃を下回ると気化しにくくなり、5℃以下になると、ほとんど気化しなくなるため使用できなくなります。

*3 寒冷地仕様のOD缶、CB缶は、沸点の低いイソブタン、プロパンを主に使用しています。


■CB(Cassette Bombe)缶の低温環境火力低下対策

安価で入手し易いCB缶ですが液化ブタンは、低温環境に弱いという課題が有ります。キャンプで気温が10℃より低くなることは普通にあるのでランタン(照明)、ストーブ(料理)、ヒーター(暖を取る)などがいざという時に使えないと、厳しい状況に追い込まれることもあります。そこで重要なのが低温環境での以下の対策1~4です。


対策1.ガスカートリッジに保温カバーを装着する。

以下の画像は、外気や雪上にCB缶やOD缶が直接触れ冷却されないよう保温カバーを取り付けています。保温効果は、あまり期待できません。


対策2.CB缶寒冷地仕様を使用する。

下の画像は、CB缶の寒冷地仕様(イソブタン:沸点-11.7、プロパン:-42.9混合)で低温下で効果を発揮します。

  • UNIFLAMEプレミアムガス イソブタン95%・NET250g×3本 ¥1,250(税込)
  • SOTOパワーガスST-7601 液化ブタン・液化プロパン 240g×3本 ¥900(税別)

対策3.パワーブースターを取り付ける。

以下の画像は、CB缶にパワーブースターを磁石で取り付けバーナーの火で銅製の部分を加熱し熱伝導でCB缶を微加熱し液化ガスの気化を促進します。

  • SOTOパワーブースターST-553 200g ¥3,000(税別) (機種が限定され汎用性は無い)

対策4.予熱機能付きのストーブを使用する。

予熱機能付きストーブを使用すれば、対策1~3の必要性がなくOD缶→CB缶変換アダプタで安価なブタンのCB缶を使用し余分な装備を持たなくてすみます。


※予熱機能については、別記事「予熱機能付きガスストーブ運用について」参照


■まとめ

以下の表にOD缶→CB缶変換アダプタを用いて安価で入手が容易なCB缶常温仕様を使う場合のメリット・デメリットをまとめました。

●安全第一、装備を減らしたい、不慣れな人

No.5のOD缶寒冷地仕様を使うのがランニングコストは掛かりますが適していると考えます。

●コスト重視で故障や事故が自己責任であることを納得した人

No.4のOD缶→CB缶アダプタと予熱機能付きストーブの組み合わせが適していると考えます。



※2020年6月22日以下の情報リンク追加

 カセットボンベガス漏れ情報!


以下から「OD缶→CB缶変換アダプタCAMPINGMOON」をお買い求め頂けます。

(「1.スタンド型OD缶→CB缶変換アダプタ(KOVICA)」および「2.OD缶→CB缶変換アダプタ フラットタイプ(California Patio)」などは、販売しておりません。)


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